トランポリンを始めたきっかけを教えてください。
実家の近くにスポーツクラブがあって、2歳の時から体操をやっていました。ほぼ毎日、通っていましたね。母の話によると、ある日、トランポリン選手を見て「僕もやりたい」と言ったそうです。全然、覚えてないですが(笑)、それがきっかけで小学1年生の頃からトランポリンを始めました。
最初、どんなところに魅力を感じたのでしょうか?
当時の記憶がほとんどないので、気がついたらトランポリンをやっていた、という感じです。スポーツクラブに通うのが日課になっていたので、トランポリンも生活の一部のような感覚だったと思います。球技など他のスポーツはまったく経験がなく、トランポリン一筋です。
大会で初めて優勝したのは小学6年生の時ですが、当時の感想は?
トランポリンの大会に出場するようになったのは小学2、3年生の頃からで、小学6年生の時に初優勝したのですが、あまり勝ったという実感はなかったですね。もちろん嬉しかったし、家族も喜んでくれました。
ご自身の成長を実感されたのはいつ頃からですか?
成長していると実感できたのは、つい最近、昨年(2021年)の世界選手権の時でしょうか。それまでの年齢区分による大会ではなく、世界の舞台で闘って、メダル(銀)を獲得できたことで成長を感じることができました。
昨年(2021年)の全日本選手権で2連覇を達成されました。
2連覇がかかっていたということもありますが、メディアの取材やテレビ出演もいくつかあって注目されるようになったので、それを観た方から応援の声をいただくことが多くなりました。ここまで来れたんだという自信と同時に、たくさんの期待を背負っている重みも感じるようになりました。
ただ2連覇がかかっているとはいえ、やることは変わらないので、特別に意識することはなく、練習でやってきたことをやって、しっかりと点数を取りにいくことだけを考えて挑みました。その結果、2連覇を達成することができました。
難度点世界記録(※)を達成した時の感想は?
普段通り、勝ちにいくために考えていた技で、それが世界記録になったというのは競技が終わってから聞きました。最初から狙っていたわけではなく、気づいたら世界記録だったということで、自分でもビックリしました(笑)。
(※)難度点世界新記録[18.9]/第35回世界トランポリン競技選手権大会(2021年11月)で達成
競技の前はあまり緊張しないタイプですか?
そうですね。さすがに世界大会とかになると多少緊張しますが、前の選手が高得点を出して、自分は後がなくなって追い詰められたりすると逆に緊張しないですね。子どもの頃からメンタルは強いほうだと思います。