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  3. Vol.01 応援してくれる皆さんに恩返しがしたい。だから、走り続けます! マラソン 松田 瑞生 選手[ダイハツ]

大阪にゆかりのあるアスリートの皆さんにご登場いただき、
スポーツへの想い、地元への想いについて聞くスペシャルインタビュー。
競技のことだけでなく、貴重なエピソードや素顔にも触れた
SPORTS OSAKAならではの特別なコンテンツです。

Vol.01

マラソン

松田 瑞生 選手[ダイハツ]

Mizuki Matsuda

記念すべき第1回はマラソンの松田瑞生選手。大阪生まれ、大阪育ちで、現在はダイハツ陸上競技部に所属。大阪国際女子マラソンで2度優勝の実績を持つ、大阪を代表するアスリートです。今回は忙しい沖縄合宿の合間をぬってインタビューにお答えいただきました。

*新型コロナウイルス感染症対策の観点からリモートによる取材としています。

応援してくれる皆さんに恩返しがしたい。
だから、走り続けます!

松田 瑞生

Interview

アスリートになろうと思ったきっかけは?

中学1年生までは柔道とバスケットボールをやってました。でも自分が本気でやりたいと思ったのは陸上競技だったんです。小さい頃から走ることが好きで、小学生の頃は地元のマラソン大会でいつも1位を取ってましたね。それがきっかけで陸上部に入りました。一生懸命走ってたら、どんどん結果が伸びていくので、その頃は走るのが本当に楽しかったです。いまは結果を求められたり、プレッシャーを感じることも多くて、決して楽しくはないですが(笑)

高校時代は駅伝で活躍されましたが、戦績はどうでした?

駅伝は3年間やりましたが、2年生の時は年間を通してすべての大会で区間賞を取りました。

松田選手にとってマラソンの魅力とは?

強いて言えば、走り終わったあとの達成感ですかね。でもレースより練習のほうがキツいし、怪我とも隣り合わせなので、練習が終わるたびに「もう辞める!」って思ってます(笑)

合宿練習は年にどれくらいあるのでしょう?

大阪が基点ではあるんですけど、練習はほとんど他府県や海外ですね。夏は北海道、冬は宮﨑と沖縄で、コロナ禍前まではアメリカのアルバカーキでも合宿をしていました。大阪に戻る機会は少ないですが、大きなレースがある時は調整を兼ねて帰ることがあります。もちろん実家にも帰りますよ。

練習が休みの日は何をしているんですか?

美味しいものを食べに行きます。休みの日くらいは甘いものを沢山食べて次の練習に備えます。ちなみに普段の食事で好きな食べ物は、寿司、煮魚、茶碗蒸しで意外とあっさり系です。ストレス解消したい時はよく岩盤浴に行きます。

松田選手の「マラソンにかける想い」を聞かせてください。

一度どん底に落ちて、MGCも落として、それでも頑張って、記録を破って、これで行ける!と思ってたら、その上がいて。結局オリンピック代表を逃して。波乱万丈な陸上人生ですよね。だから私にとって「マラソンにかける想い」というのは、「もう明日、辞めてもいい」と思えるくらい、一つ一つ全力を出し切ったレースをしたい。常にそう思っています。
過去の自分を超えたい、という気持ちが強いですね。目標は日本記録をつくることです。

大阪国際女子マラソンで2度優勝されています。
地元で走ることに特別な気持ちはありましたか?

大阪の実業団チームに入って、大阪から世界に羽ばたきたい、という想いがありました。大阪の人たちは大阪の選手を応援してくれるし、声援も大きい。たくさんの人が後押ししてくれます。まるで自分の家族を応援するみたいに「みずきー!行けー!」って、呼び捨てですけどね(笑)。嬉しいです!元気が出ます!

そんな大阪の人たちの前で、何を考えながら走っていました?

基本的には何も考えてないです。でもレースの後半になると「しんどい」という気持ちと、「ケーキが待ってるぞー!」って思ってました。近くのホテルにめっちゃ好きなイチゴのショートケーキがあるんです。だから終盤は「ケーキ!ケーキ!」って心の中で叫びながら走ってました(笑)

将来、大舞台を目指す若いアスリートの皆さんに応援のメッセージをお願いします。

私もまだ若いので大きなことは言えないですが。個人的な考えで言うと、そのスポーツを楽しむことが伸びる一番の秘訣だと思います。私の場合はそうでした。
いまは「恩」で走っています。たくさんのお世話になった方たち、応援してくれる皆さんに恩返しがしたい、という気持ちで走っています。そうすれば、多くの人に元気をあげられる、勇気を与えられるんじゃないかと。皆さんも、そういう気持ちを忘れずに取り組んで欲しいです。

松田選手が大阪の実業団でやっているのも、そういう理由からなんですね。

身近なところで言えば、家族にいいところを見せたい、家族への感謝の気持ちを込めて走りたい、ということなんですけど。でも、いま競技を続けるうえで一番大きな存在は山中監督ですね。監督がいなかったら、現在の私は居ません。現役でいる間は、監督に一つでも多くの花を持たせたい、と思って走り続けています。

アスリートとしての今後のビジョンをお聞かせください。

いまは自分自身を超えること、日本記録を目指して頑張ることです。自分のアスリートとしての人生に納得できる時が来るまで、全力で走り続けます!

【取材日】2021年1月18日
【取材協力】ダイハツ陸上競技部

Profile

松田 瑞生[マツダ ミズキ]

大阪市住吉区出身。1995年生まれ。大阪薫英女学院高校時代は駅伝選手として活躍。卒業後、ダイハツ工業に入社(2014年〜)、駅伝、10000mで実力を発揮。初マラソンとなった大阪国際女子マラソン(2018年)で優勝し、一躍注目を集める。マラソンでの自己ベストは2020年の大阪国際女子マラソン(優勝)で記録した2時間21分47秒。

■主な戦績(マラソン)
・大阪国際女子マラソン(2018) 優勝[2時間22分44秒]
・ベルリンマラソン(2018) 5位*日本女子トップ[2時間22分23秒]
・MGC(2019) 4位[2時間29分51秒]
・大阪国際女子マラソン(2020) 優勝*自己ベスト[2時間21分47秒]

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